1950-03-24 第7回国会 参議院 予算委員会 第20号
どころが現実の教員はどうであるかというと、資格のない教員達は何とかしてこの資格を一、二年の間にとらなければならんというのでそこに追込まれておる。本来の教育に挺身するというような問題は、第二の問題になりつつある。そういうようなことにこの教員免許法という形で以て文部省は五十万の教員を追込んで来ているのじやないか。而も何らこれに対するところの財政的な裏付けもない、援助もない。
どころが現実の教員はどうであるかというと、資格のない教員達は何とかしてこの資格を一、二年の間にとらなければならんというのでそこに追込まれておる。本来の教育に挺身するというような問題は、第二の問題になりつつある。そういうようなことにこの教員免許法という形で以て文部省は五十万の教員を追込んで来ているのじやないか。而も何らこれに対するところの財政的な裏付けもない、援助もない。
先ずお伺いしたいのでありますが、中学校、小学校、こういうよろな義務教育に当るところの教員達が、この新らしい教育の体制によつて、今度は免許状を取らなければならない。そのために講習会を受けなくちやならない、こういうことになつておるのでありますが、この費用の負担の点であります。
而もその個人の負担が大きくなり、国の費用は僅か一人当り千円で、貧しい教員がいよいよこれはまあ千円で、自分の生活を脅かされるような、非常な縛られる結果となるんで、年取つた教員や貧しい教員達が実にこの免許法の講習を繞つて苦労するのじやないかと思うのであります。
地方の委員会あたりでは、直ぐに事務局のの委員及びその手足となつておる教員達の影響、或いは父兄の影響というようなことを考えまするというと、むしろ改正は今すべきでない。殊に教育委員会なんというものは今財政の裏付けなどもないものですから、浮いちやつた存在なのであります。
尚五大都市の当該府縣からの独立につきましては、只今前者から御説明になりましたが、全くその通りでございまして、五大都市の民主化の速度、教養、識見の程度、それから経済能力等から考えて、五大都市は直ちに都道府縣同様、委員会を設置して何ら差支のあるものではないということも、これも五大都市に住む現場の教員達の一致した声なんであります。以上第三條につきましてはそれだけでございます。